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親の生活習慣病と、つき合い方。糖尿病・高血圧の管理をサポートする。

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「薬は飲んでいると言うけど、血糖値が全然下がらない」

「お父さん、ちゃんと薬飲んでる?」「食事、気をつけてるって言ってたけど…」——高齢の親の生活習慣病の管理に頭を悩ませている子どもは少なくありません。

高齢者は生活習慣病を複数持っているケースも多く、そのコントロールが崩れると認知症・心臓病・脳卒中・腎不全などの深刻な合併症につながります。

「口うるさく言いたくない」「でも心配」——そのジレンマを抱えながらも、子どもとして何ができるかを整理します。


高齢者に多い生活習慣病の基礎知識。

①高血圧

高血圧は自覚症状がないまま進行するため、「サイレントキラー」とも呼ばれます。

状態収縮期血圧(上) / 拡張期血圧(下)
正常120mmHg未満 / 80mmHg未満
正常高値120〜129mmHg / 80mmHg未満
高血圧(Ⅰ度)130〜139mmHg / 80〜89mmHg
高血圧(Ⅱ度)140〜159mmHg / 90〜99mmHg
高血圧(Ⅲ度)160mmHg以上 / 100mmHg以上

高齢者の血圧管理目標は、年齢や合併症によって個別に設定されます。「血圧が高い」だけで急に強い薬を飲むより、かかりつけ医と相談しながら段階的に管理することが大切です。

合併症:脳卒中・心筋梗塞・心不全・腎不全

②糖尿病(2型)

高齢者に多い2型糖尿病は、インスリンの効きが悪くなることで血糖値が高くなり続ける状態です。

高齢者の糖尿病の特徴

  • 口渇・頻尿など典型的な症状が出にくい
  • 低血糖(血糖値が下がりすぎる)のリスクが高くなる
  • 認知症・骨折・サルコペニアとの関連が強い

合併症:網膜症(失明)・腎症(透析)・神経障害・動脈硬化

③脂質異常症(高コレステロール・高中性脂肪)

コレステロールや中性脂肪の値が高い状態が続くと、動脈硬化が進んで心臓病・脳卒中のリスクが高まります。

自覚症状はほとんどなく、健康診断の血液検査で発見されることがほとんどです。


高齢の親の生活習慣病管理で起きやすい問題。

問題よくある状況
薬の飲み忘れ飲んだかどうか忘れる・飲み忘れた分をまとめて飲もうとする
自己判断での服薬中止「血圧が下がったから薬は要らない」と勝手に止める
食事管理の難しさ一人暮らしで食事が偏る・外食が多い
定期通院の中断「症状がないから」「病院が面倒」で受診しなくなる
低血糖への対応血糖値が下がりすぎたときの対処法を知らない
複数科の受診内科・循環器科・眼科など複数の医師から別々に薬が出ている

家族ができるサポート。

①薬の管理を一緒に整理する

複数の薬を飲んでいる場合、「どの薬を、いつ、何錠」という管理が複雑になります。

有効なツール

ツール内容
お薬手帳全ての処方薬を一冊で管理。複数の医療機関でも共有できる
一包化(いっぽうか)1回分の薬をまとめてパック。飲み忘れ・間違いを防ぐ(かかりつけ薬局に相談)
薬カレンダー・ピルケース曜日・時間帯ごとにセット。一目で飲んだかどうかわかる
スマートフォンのアラーム決まった時間にアラームを設定(本人が操作できる場合)

「一包化」はかかりつけ薬局で対応してもらえることが多く、特に薬の種類が多い方に有効です。

②血圧・血糖値の家庭測定を習慣化する

家庭での測定値は、受診時の測定より正確な実態を示します。

測定推奨時間・頻度
血圧朝(起床後1時間以内、服薬前、朝食前)と夜(就寝前)に測定
血糖値(自己測定が必要な場合)かかりつけ医の指示に従う

測定値を手帳やノートに記録し、次の受診時に持参することで、医師がより正確に状況を把握できます。

「受診のたびに血圧が高い」という方は、「白衣高血圧(はくいこうけつあつ)」の可能性もあります。家庭での測定値を記録して医師に伝えてください。

③食事のサポート。

一人暮らしの親は特に、食事が偏りやすい環境にあります。

食習慣のポイント内容
塩分を減らす(高血圧・腎症)醤油・味噌の量を減らす。減塩醤油・減塩味噌の活用
糖質を意識する(糖尿病)白米・パン・麺類の食べすぎに注意。野菜から食べる習慣
良質なたんぱく質(フレイル予防)肉・魚・卵・大豆製品を毎食取り入れる
食事の規則性3食を決まった時間に食べる(血糖値の安定に重要)

「何を食べてはいけない」より「何を食べる量を増やすか」を考えると、取り組みやすいです。

④受診に同行する。

年に1〜2回、診察に同行できると、医師から直接状況を聞く機会が得られます。

「同席してもいいですか」と聞けば、多くの場合許可してもらえます。

同行時に確認したいこと

  • 現在の検査値(HbA1c・LDL・血圧)の目標値はいくつか
  • 飲んでいる薬の名前・目的・副作用
  • 注意すべき症状(すぐに受診すべきサインは何か)
  • 次回の受診目安

「親から聞いている情報」と「医師が伝えていること」にズレがないかを確認できます。

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「口うるさくなりたくない」というジレンマ。

「ちゃんと薬飲んで」「甘いもの食べすぎ」「病院行って」——毎回言うたびに険悪な雰囲気になる。

そのジレンマは、多くの家族が感じるものです。

うまくいくアプローチ

避けたい言い方言い換えの例
「ちゃんとやってるの?(責める)」「最近、体調どう?薬の調子はいい?」
「食べすぎはダメ(禁止)」「このお菓子、一緒に食べてもいい?」(共食で量を調節)
「病院行かないと危ない(脅し)」「ちょっと一緒に行ってみようか。先生に聞きたいことあるし」

「管理しに来た」という雰囲気ではなく、「一緒に考える」姿勢が関係を保ちます。


複数の薬が出ている場合の注意点。

高齢者は複数の医療機関にかかっていることが多く、それぞれの医師から薬が処方されます。その結果、薬の重複(ポリファーマシー)が起きやすくなります。

ポリファーマシー(多剤服用)の問題

  • 同じ効果の薬が重複して処方される
  • 薬同士の相互作用で副作用が起きる
  • 転倒リスク・認知機能低下のリスクが高まる

解決策かかりつけ薬局を一本化することをおすすめします。すべての薬を一つの薬局に持っていくことで、薬剤師が重複や相互作用をチェックしてくれます。


まとめ:生活習慣病管理のサポートのポイント。

サポート具体的な行動
薬の管理お薬手帳の整理・一包化の検討・ピルケースの活用
測定の習慣化血圧の朝晩測定・記録ノートの活用
食事のサポート減塩・たんぱく質強化・規則正しい食事の習慣
受診の同行年1〜2回、医師の話を一緒に聞く
薬局の一本化かかりつけ薬局でポリファーマシーをチェック
話し方責めるより「一緒に考える」姿勢を大切にする

「完璧に管理する」より、「悪化させない・早めに気づく」ことを目標にしてみてください。

少し関わるだけで、大きなリスクを早期に見つけられることがあります。

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この記事を書いた人

編集部 / 城南終活取材班

城南5区 終活情報エディター

介護・福祉、葬儀・斎場、不動産、ファイナンシャルプランニングの実務経験をもつメンバーが執筆・監修。城南5区(大田・品川・目黒・世田谷・港)の現地を実際に訪ね歩き、足で確かめた一次情報をお届けします。

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