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サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)とは。老人ホームとの違いと選び方。

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「施設はまだ早い。でも、一人では心配」

親が70代になり、「一人で暮らし続けるのは少し心配だけど、老人ホームに入る段階でもない」——そう感じている方は多いと思います。

そんなとき候補になるのが「サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)」です。

老人ホームでも普通の賃貸でもない、その中間にあたる選択肢です。この記事では、サ高住の仕組み・特徴・老人ホームとの違い・選ぶときのポイントを整理します。


サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)とは。

サ高住は、**高齢者住まい法(高齢者の居住の安定確保に関する法律)**に基づき、国土交通省・厚生労働省が管轄する「高齢者向けの賃貸住宅」です。2011年の制度スタート以降、全国で急増し、2024年時点で約28万戸が登録されています。

最大の特徴は「住宅」であることです。入居者は「賃貸借契約」を結び、自分の部屋を「借りて」住みます。入居した施設のルールに縛られる感覚が強い有料老人ホームとは、位置づけが異なります。

最低限のサービスとして、以下の2つが義務付けられています。

必須サービス内容
状況把握(見守り)サービス毎日少なくとも1回、スタッフが安否を確認する
生活相談サービス日常生活上の相談をスタッフが受ける

サ高住に入居できる人。

入居条件内容
年齢60歳以上、または要介護・要支援認定を受けた60歳未満の方
同居者配偶者・60歳以上の家族・要介護者と同居も可

現在は自立〜軽度の介護状態の方が主な対象です。認知症が進んでいたり、医療的ケアが必要な方には対応できないサ高住も多くあります(施設によって異なる)。


老人ホームとの違いは?

「サ高住」と「老人ホーム(有料老人ホーム)」は、よく混同されますが、制度上も実態上も大きく異なります。

比較項目サ高住有料老人ホーム(介護付き)
法的位置づけ賃貸住宅老人福祉施設
契約形態賃貸借契約利用権契約
退去の自由比較的容易条件あり(契約による)
介護サービス外部の介護事業者と別途契約(多くの場合)施設内で一体提供
重度介護への対応対応できない施設が多い対応している施設が多い
費用の目安月8〜20万円程度月15〜40万円程度
雰囲気自分のマンションに近い施設に近い

サ高住の向いている方

  • 自立〜軽度の要支援・要介護状態
  • 「施設」という雰囲気が苦手
  • 今の生活スタイルをある程度維持したい
  • 将来的な介護状態の変化に備えておきたい

有料老人ホームが向いている方

  • 要介護度が高い(要介護3以上)
  • 医療ケアが必要
  • 24時間体制のサポートが必要

サ高住の費用の内訳。

サ高住の費用は主に次の3つで構成されます。

費用の種類内容目安
月額賃料家賃(都市部は高め)6〜15万円
サービス費見守り・生活相談など1〜3万円
介護サービス費外部の訪問介護・デイサービスなど(利用した分だけ)利用量による
食費食事提供がある施設の場合3〜6万円

城南5区(大田・品川・目黒・世田谷・港区)の家賃水準は東京都内でも高めです。中心部のサ高住では月15〜25万円以上になることも珍しくありません。

**入居一時金(敷金)**については、サ高住は「賃貸住宅」のため、有料老人ホームのような数百万円の入居一時金は不要です。敷金として家賃の1〜3ヶ月分程度が必要なケースがほとんどです。


サ高住のタイプと特徴。

サ高住は「登録」制度のため、実態はかなり多様です。大きく2つのタイプがあります。

介護連携型(一体型)

施設内または隣接する介護事業所が介護サービスを提供するタイプ。外部の介護事業者を自分で選ぶ必要がなく、スムーズに介護サービスを受けられます。

外部サービス利用型

介護が必要になった場合、外部の訪問介護・デイサービスなどを自分で選んで利用するタイプ。自由度は高いですが、介護度が上がってきたときに対応できるかどうかを事前に確認が必要です。


見学・選ぶときのチェックリスト。

①介護度が上がったときの対応

サ高住で一番多いトラブルが「介護度が上がったら退去を求められた」ケースです。

「どこまでの介護状態に対応できるか」「退去基準はどこか」を、見学時に必ず確認してください。

チェック項目確認すること
対応できる要介護度「要介護3以上になったら対応できません」という施設が多い
認知症への対応認知症が進んだ場合の受け入れ可否
看取りの可否施設で最期まで過ごせるか

②スタッフの常駐状況

「見守りサービス」の内容はサ高住によって異なります。

  • 24時間スタッフが常駐している施設
  • 日中だけスタッフが常駐し、夜間はセンサー・緊急通報システムで対応する施設

夜間の体制は特に重要です。「夜中に困ったときに誰に連絡するか」を確認してください。

③外出・来客の自由度

「施設」ではなく「住宅」なので、基本的に外出・来客は自由なはずですが、施設によっては門限や来客ルールがある場合があります。

④食事の提供

  • 食事の提供がある施設・ない施設
  • 提供回数(1日3食か、朝食だけか)
  • 実際の食事内容(見学のついでに確認または試食)

⑤交通アクセス

病院・銀行・スーパーへのアクセスが悪い立地は、外出のたびに負担が増えます。城南5区では鉄道駅徒歩圏内かどうかが重要なポイントです。

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「住み替え」のタイミング。

「いつサ高住への住み替えを考え始めるべきか?」——答えは「元気なうちに」です。

体が不自由になってから住み替えを進めるのは、心身両面で大きな負担です。

住み替えを検討するサイン

  • 一人暮らしで、週に複数回「様子が心配」と思う出来事がある
  • 自宅の階段・浴室の使い勝手が悪くなってきた
  • 近所のスーパー・病院への移動が不便になってきた
  • 本人が「老後の住まいを考えたい」と口にし始めた

「見学だけしてみる」という段階から動き始めることをおすすめします。入居申し込みをしなくても、見学は無料でできます。


城南5区でのサ高住の探し方。

探し方内容
公的データベース「サービス付き高齢者向け住宅情報提供システム」国土交通省の公式サイト。登録全施設を検索できる(無料)
介護相談窓口・地域包括支援センター地域の相談員が施設の特徴・評判を教えてくれる場合がある
ケアマネジャーへの相談すでに介護認定を受けている場合、ケアマネジャーが候補を提示してくれることが多い
施設紹介サービス(民間)複数施設を一括で紹介・見学手配してくれる。費用は施設負担のため利用者は無料

まとめ:サ高住を選ぶポイント。

ポイント確認事項
介護対応力今後の介護状態の変化に対応できるか
夜間の体制スタッフ常駐かセンサー対応か
費用の総額賃料+サービス費+介護費の合計
立地病院・スーパーへのアクセス
外出・来客の自由施設のルールを確認
看取りへの対応最期まで過ごせるか

「老人ホームはまだ早い。でも、一人で暮らし続けるのは少し不安」——そのあいだの選択肢として、サ高住は有効な候補です。

まずは近隣のサ高住の資料を取り寄せ、見学から始めてみてください。親が元気なうちに見ておくことが、いざというときに「あのとき見ておいてよかった」につながります。

この記事を書いた人

編集部 / 城南終活取材班

城南5区 終活情報エディター

介護・福祉、葬儀・斎場、不動産、ファイナンシャルプランニングの実務経験をもつメンバーが執筆・監修。城南5区(大田・品川・目黒・世田谷・港)の現地を実際に訪ね歩き、足で確かめた一次情報をお届けします。

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