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「健康診断、今年は受けた?」親の定期検診を続けさせるために。

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「病院は嫌いだから、健診なんか行かない」

「毎年受けてるよ」と言いながら、よく聞いてみると10年以上行っていない——そういう親は少なくありません。

「自覚症状がないから大丈夫」「年寄りが今さら病気を調べても仕方ない」「病院に行くと余計なことを言われる」——こうした言葉の裏に、何かを見つけることへの怖さが隠れていることもあります。

しかし、高齢になるほど「定期的な健康診断」は重要になります。自覚症状がない段階で異常を発見できるのが、健診の最大の価値だからです。


高齢者が健診を受け続けることの意味。

若い頃は「仕事の都合で受ける」健診でも、退職後はきっかけがなくなります。

高齢になると体の変化が複数の部位で同時に進むため、定期的な検査で「変化のトレンドを追う」ことが特に重要です。

年齢層健診の意義
〜64歳生活習慣病の予防・早期発見
65歳〜生活習慣病の管理+加齢性疾患(骨粗鬆症・認知機能低下など)の早期発見
75歳〜後期高齢者医療広域連合による無料健診(毎年1回)が利用可能

「今さら検査してどうなる」ではなく、「今の状態を知って、これからの生活を整える」——その視点が大切です。


高齢者が受けるべき主な健診・検診。

①特定健診(40〜74歳)/ 後期高齢者健康診査(75歳以上)

項目内容
対象40〜74歳は国民健康保険または協会けんぽ加入者。75歳以上は後期高齢者医療保険の加入者
受診場所かかりつけ医・指定医療機関
費用多くの場合、無料または数百円程度
検査内容血液検査・血圧・腹囲・尿検査など
案内時期毎年、住所地の市区町村・健康保険組合から受診券が届く

「受診券が届いているのに使っていない」という親は多いです。「案内が届いたら一緒に予約しよう」と声がけすることが第一歩です。

②がん検診(無料または低額)

城南5区(大田・品川・目黒・世田谷・港)では、各区が以下のがん検診を実施しています(年齢・性別による条件あり)。

がん種検査方法推奨年齢(目安)
胃がん胃内視鏡または胃X線50歳以上(2年に1回)
大腸がん便潜血検査40歳以上(年1回)
肺がん胸部X線(喫煙者はCT追加の場合も)40歳以上(年1回)
乳がんマンモグラフィ40歳以上の女性(2年に1回)
子宮頸がん細胞診20歳以上の女性(2年に1回)
前立腺がんPSA検査50〜69歳の男性(自治体によって異なる)

各区の健康推進課・保健センターから毎年案内が届きます。費用は無料〜数百円程度が多いです。

③骨粗鬆症検診

高齢者に多い骨粗鬆症(こつそしょうしょう)は、骨密度の低下によって骨折リスクが高まる病気です。

項目内容
検査方法骨密度測定(DEXA法・超音波法)
対象主に女性(閉経後)。男性も要注意
受診場所かかりつけ医・整形外科・市区町村の検診
重要性転倒→骨折→寝たきり」のリスクを事前に把握できる

「転倒予防の話」(歩き方・筋力維持)と合わせて、骨密度の検査も受けておくことをおすすめします。

④認知機能検査

「最近もの忘れが増えた」と感じたら、認知機能の評価を受けることが重要です。

方法内容
かかりつけ医での問診家族からの情報も合わせて聞いてもらえる
地域包括支援センターの相談無料で相談・簡易評価が可能
専門医(神経内科・精神科・物忘れ外来)詳細な認知機能検査(MCI・認知症の診断)

「病院に行く前に、まず地域包括支援センターに相談する」という方法も有効です。

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「病院に行かない親」への話しかけ方。

健診を勧めても「別にいい」「自分で決める」と言う親への対応は、デリケートです。

①理由を聞く

「なぜ行きたくないのか」を、責めずに聞いてみることから始めます。

  • 「異常が見つかるのが怖い」→「早く見つかるほど選択肢が増える」と伝える
  • 「医者が嫌い」→ かかりつけ医への受診という形で話を進める
  • 「一人で行くのが不安」→「一緒に行くよ」と伝える
  • 「お金がかかる」→「区の健診は無料(または低額)だよ」と具体的な情報を伝える

「行ってほしい」より「一緒に行く」の方が、親は動きやすいです。

②「一回だけ」のハードルで誘う

「毎年ちゃんと受けてほしい」というプレッシャーより、「今年一回だけ、試しに行ってみよう」という言い方の方が受け入れてもらいやすいことがあります。

「今年受けたら、来年は本人が判断すればいい」くらいの余裕を持って誘ってみてください。

③かかりつけ医を通して話す

普段からかかりつけ医を受診している親なら、かかりつけ医から健診を勧めてもらうことが効果的です。

「先生に言われたなら」と素直に動く親は多いです。子どもの言葉より、信頼している医師の言葉の方が響く場合があります。

④家族全員で「健診に行く習慣」をつくる

「あなただけじゃなくて、うちの家族みんな毎年受けてるよ」という話し方も有効です。

「一家の行事」として健診を位置づけることで、親も「自分だけ行かない」という状況を避けやすくなります。


城南5区の健診情報。

主な問い合わせ先
大田区大田区健康政策部健康づくり課・保健センター
品川区品川区健康推進課・品川区保健センター
目黒区目黒区健康推進課・碑文谷保健センター等
世田谷区世田谷区健康推進課・世田谷保健センター
港区港区みなと保健所・健康推進課

各区のホームページでは、健診の申込方法・実施場所・費用が案内されています。「受診券が届いていてもどこに行けばいいかわからない」という場合は、上記窓口に問い合わせてください。


健診結果を「見せてもらう」ことも大切。

健診を受けた後の結果を、できれば家族も一緒に確認することをおすすめします。

確認すること理由
要精査・要受診の項目がないか「異常なし」以外の項目を放置するケースがある
前年との比較数値の変化がわかる(「去年より血圧が上がっている」など)
処方されている薬との関係複数の科から薬が出ている場合、重複や相互作用のリスクがある

「結果を見せてほしい」と言いにくい場合は、「一緒に先生の話を聞きに行きたい」という形で受診に同行する方法があります。

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「何かあってから」では遅い、を防ぐために。

「自覚症状がないから大丈夫」「元気そうだから平気」——多くの深刻な病気は、症状が出る前から進行しています。

高血圧・糖尿病・腎臓病・がん——これらは定期的な検査によって「症状が出る前」に発見できる可能性があります。

「今のうちに受けておけばよかった」と後悔する前に、今年の健診を一緒に予約する。それが、子どもとしてできる具体的なアクションのひとつです。


まとめ:親に健診を受けてもらうための5つのこと。

行動内容
1区から届く受診券・案内を確認する(捨てていないか確認)
2「一緒に行く」と伝えて、ハードルを下げる
3かかりつけ医から勧めてもらう
4費用の心配には「区の健診は無料(低額)」と伝える
5受けた後は、結果を一緒に確認する習慣をつくる

「元気なうちだからこそ、知っておく」——その価値を、親に伝えてみてください。

この記事を書いた人

編集部 / 城南終活取材班

城南5区 終活情報エディター

介護・福祉、葬儀・斎場、不動産、ファイナンシャルプランニングの実務経験をもつメンバーが執筆・監修。城南5区(大田・品川・目黒・世田谷・港)の現地を実際に訪ね歩き、足で確かめた一次情報をお届けします。

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