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かかりつけ医を、決めておく。親の医療の入口を整える。
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「どの病院に通っているか、把握していますか。」
親に急変があったとき、「どこの病院に通っているか」「何の薬を飲んでいるか」がわからないと、救急の現場でとても困ります。
「かかりつけ医」という言葉は聞いたことがあると思います。でも、実際に親のかかりつけ医が誰なのか、子どもが把握していないケースは少なくありません。
かかりつけ医とは、日常的な健康管理を担い、必要なときに専門病院へつないでくれる「医療の入口」です。この記事では、かかりつけ医を決めることの意味と、探し方を整理します。
かかりつけ医がいると、何が変わるのか。
「病気になったら大きな病院に行けばいい」と思っている方もいますが、高齢になるほど、かかりつけ医の存在は重要になります。
体の変化を継続的に見てもらえる
同じ医師に継続的に診てもらうことで、「最近血圧が少し高くなってきた」「昨年と比べて体重が落ちた」といった変化に気づいてもらえます。一度きりの受診では見えにくいことが、継続的な関係の中で見えてきます。
専門病院へのスムーズな紹介
「心臓が気になる」「物忘れが増えた」という相談をすると、適切な専門科を紹介してもらえます。自分で「どこに行けばいいか」を探す手間が省け、かかりつけ医が橋渡しをしてくれます。
複数の薬をまとめて管理できる
高齢になると複数の薬を飲む方が増えます(ポリファーマシーと呼ばれます)。かかりつけ医が全体を把握していると、飲み合わせの問題や不必要な薬の見直しをしてもらえます。
介護が必要になったとき、スムーズにつながる
介護保険の申請や訪問診療への移行など、医療と介護をつなぐ場面でも、信頼できるかかりつけ医がいると手続きがスムーズです。
かかりつけ薬局も、セットで決めておく。
かかりつけ医と合わせて、**かかりつけ薬局(お薬手帳)**を持つことも大切です。
複数の病院からもらった薬を一つの薬局でまとめてもらうことで、薬剤師が飲み合わせや重複をチェックしてくれます。
「お薬手帳」を一冊持ち、受診するすべての病院でその薬局でもらった薬を記録しておくと、急な受診や入院のときに役立ちます。
お薬手帳アプリ(スマートフォン向け)も普及しており、電子版で管理する方法もあります。
在宅医療という選択肢。通えなくなっても続けられる。
高齢になると、「病院まで自分で行けない」という状況が出てきます。そういうときに頼れるのが、**在宅医療(ざいたくいりょう)**です。
医師が自宅に定期的に訪問して診察する「訪問診療(ほうもんしんしん)」と、急変時に緊急で訪問する「往診(おうしん)」があります。
城南5区(大田・品川・目黒・世田谷・港)は、訪問診療に対応している診療所が比較的多いエリアです。「在宅医療」「訪問診療 ○○区」で検索すると、対応している医療機関を見つけられます。
在宅医療への移行は、早めに相談するのが吉
「まだ通えるうちは大丈夫」と思っているうちに、急に体調が崩れて移行が間に合わなくなるケースがあります。かかりつけ医に「将来的に通えなくなった場合の選択肢」を早めに相談しておくと安心です。
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かかりつけ医の選び方。何を基準にするか。
「どんな医師をかかりつけにすればいいか」という問いに、明確な正解はありません。ただ、以下の点を参考にしてみてください。
①自宅・施設から通いやすいこと
高齢になるほど、移動の負担は大きくなります。徒歩圏内か、あるいはバスで通える距離が理想です。
②話を聞いてくれる雰囲気があること
医療的な技術も大切ですが、「何でも話せる」と感じられる相性も重要です。受診の際に「最近こんなことが気になる」と相談しやすいかどうかを感じてみてください。
③在宅医療や訪問診療への対応実績があること
「将来、通えなくなったら」を見越して、訪問診療に対応しているか、あるいは対応可能な医師を紹介してもらえるかを確認しておくと安心です。
④地域包括ケアに関わっていること
地域の医師会や地域包括支援センターと連携している医師は、介護サービスとのつながりも持っていることが多く、いざというときに頼りになります。
「急変したとき」のために、情報をまとめておく。
かかりつけ医が決まったら、以下の情報を紙にまとめておくことをおすすめします。
医療情報シート(作成しておくと役立つ内容)
- かかりつけ医の名前・医院名・電話番号
- かかりつけ薬局の名前・電話番号
- 現在飲んでいる薬の一覧(薬局でリストをもらえます)
- アレルギーの有無(食物・薬)
- 過去の大きな手術・入院歴
- 緊急時の連絡先(家族の電話番号)
これを冷蔵庫の扉に貼る、財布に入れる、などしておくと、救急隊員や医療スタッフがすぐに確認できます。「もしもの時のシート」として、親自身に持ってもらうのが理想です。
城南5区の医療資源。地域の強みを活かす。
城南5区は、医療機関・訪問診療の充実したエリアです。
- 大田区:区内各地に診療所・訪問診療対応医多数
- 品川区:在宅療養支援診療所の情報は区のホームページで確認可能
- 目黒区:「目黒区医師会」が地域の医療情報を提供
- 世田谷区:「世田谷区医師会」が訪問診療情報を提供
- 港区:「港区医師会」が相談窓口を設置
各区の医師会や地域包括支援センターに「在宅医療の相談をしたい」と問い合わせると、地域の情報を案内してもらえます。
まとめ:かかりつけ医は、「いざというとき」のための資産です。
かかりつけ医がいることは、保険のようなものです。普段は大きな出番がなくても、いざというときに全体を支えてくれます。
親がまだ元気なうちに「どこの先生に診てもらっているか」を把握しておく。そしてできれば、同席して先生に挨拶しておく。それだけで、何かあったときの安心感がまったく変わります。
今日できることから、始めてみてください。
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この記事を書いた人
編集部 / 城南終活取材班
城南5区 終活情報エディター
介護・福祉、葬儀・斎場、不動産、ファイナンシャルプランニングの実務経験をもつメンバーが執筆・監修。城南5区(大田・品川・目黒・世田谷・港)の現地を実際に訪ね歩き、足で確かめた一次情報をお届けします。
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