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喪主の挨拶。何を、どう話せばいいのか。

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「自分が喪主になるとは、思っていなかった。」

葬儀の場で、喪主として挨拶をしなければならない。そのことが、葬儀の準備の中でいちばん不安だという方が多いです。

「何を話せばいいかわからない」「感情が込み上げてうまく話せないかもしれない」「長さはどのくらいがいいのか」。

答えを先に言うと、完璧に話す必要はありません。参列してくれた方は、あなたが今どんな状況にいるかを知っています。言葉が詰まっても、涙が出ても、それは人として当然のことです。

この記事では、喪主の挨拶の基本的な構成と例文をご紹介します。


喪主の挨拶が必要な場面。

葬儀の中で喪主が挨拶をするタイミングは、主に以下の場面です。

①通夜(つや)の終わりに

通夜が終わった後、参列者全員に向けてお礼の挨拶をします。「本日はお忙しい中、ご弔問いただきありがとうございます」という感謝と、故人についての一言が基本です。

②告別式(こくべつしき)の終わりに

葬儀・告別式の最後に行う挨拶です。最も正式な場のため、少し丁寧に述べます。ただし長くなりすぎないよう、2〜3分程度を目安にします。

③精進落とし(しょうじんおとし)・会食の席で

火葬後に行う会食の場での挨拶です。比較的うちとけた雰囲気の中で、故人への思いや感謝を述べます。


挨拶の基本構成。3つのパートで考える。

どの場面でも、以下の3つのパートを意識すると話しやすくなります。

① 感謝の言葉

参列してくれたこと、弔問・弔電・供花へのお礼を述べます。

② 故人についての一言

故人の人柄や、最後の様子、家族との思い出など。長くなりすぎなくてOKです。

③ 今後のお願いと締め

引き続きのご支援・ご厚誼のお願いと、締めの言葉。


例文①:通夜の挨拶(短め)

本日はお忙しい中、父・〇〇の通夜にご参列いただきまして、誠にありがとうございます。

父は〇月〇日に、〇〇歳で息を引き取りました。〇〇を患っておりましたが、最後まで穏やかに過ごすことができました。

生前、皆さまから賜りましたご厚情に、父も心より感謝していたことと思います。

明日の葬儀・告別式は〇時より執り行います。どうか引き続きよろしくお願い申し上げます。本日は誠にありがとうございました。


例文②:告別式の挨拶(標準的な長さ)

本日はご多用の中、〇〇の葬儀・告別式にご参列いただきまして、誠にありがとうございます。喪主を務めております、長男の〇〇と申します。

父・〇〇は〇月〇日の早朝、〇歳にて永眠いたしました。〇〇を患い、入退院を繰り返しておりましたが、最後は家族に囲まれ、穏やかに旅立つことができました。

父は、とても〇〇(穏やか・几帳面・温かいなど、故人らしい言葉)な人でした。〇〇(具体的なエピソードを一言)。そういう父の姿を、今でも思い出します。

生前中、皆さまから賜りました変わらぬお引き立てとご厚情に、父もさぞかし喜んでいたことと思います。

残された家族一同、力を合わせてまいります。今後とも変わらぬご支援のほどよろしくお願い申し上げます。

本日は誠にありがとうございました。


例文③:精進落としの席での挨拶

本日は父の葬儀に際しまして、このような場をご用意できましたことを、心より嬉しく思っております。

父も皆さまに見守っていただき、きっと喜んでいることと思います。どうぞ、ゆっくりとお召し上がりいただければ幸いです。短い時間ではございますが、ご歓談いただければと思います。本日は誠にありがとうございました。


避けるべき言葉:「忌み言葉(いみことば)」。

葬儀の挨拶では、縁起が悪いとされる「忌み言葉」を避けることが一般的です。

避けた方がよい表現

避ける言葉理由
重ね重ね・たびたび・続いて不幸が重なることを連想させる
また・再び・再三不幸の繰り返しを連想させる
生きていたころ「生きていた」という直接表現
死亡・死ぬ直接的すぎる。「他界」「永眠」などに言い換える
急死突然の場合も「突然のことで」などに

とはいえ、現代では忌み言葉に厳格でない方も増えています。あまり気にしすぎず、自然な言葉を選ぶことが大切です。

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「泣いてしまったら」どうするか。

挨拶の途中で涙が出てしまっても、それは恥ずかしいことではありません。参列者の方々は、喪主が完璧に話すことを期待していません。

もし途中で詰まってしまったら、少し間を置いて深呼吸するだけで大丈夫です。「失礼いたしました」と一言添えて続けるか、「以上をもちまして挨拶とさせていただきます」と締めても問題ありません。

手書きのメモを持っていくことをおすすめします。

感情が高ぶる場面では、記憶していた言葉が飛んでしまうことがあります。小さな紙にメモを書いて手元に持っておくことは、決して失礼ではありません。


挨拶文を事前に考えるタイミング。

通夜の前日、あるいは葬儀前の数時間でも構いません。書いて読み上げる練習を1〜2回しておくと、当日に落ち着いて話せます。

葬儀社の担当者に「挨拶の例文はありますか」と聞くと、テンプレートを用意してくれる場合もあります。一人で抱え込まず、周囲のサポートを借りてください。


まとめ:あなたの言葉が、いちばん温かい。

定型文を完璧に読み上げることより、故人を大切に思う気持ちが伝わることの方が大切です。

「父はこんな人でした」という一言が、参列者の心に一番残ります。難しく考えすぎず、「ありがとうございます」という感謝と、故人への思いを、あなたの言葉で伝えてください。

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この記事を書いた人

編集部 / 城南終活取材班

城南5区 終活情報エディター

介護・福祉、葬儀・斎場、不動産、ファイナンシャルプランニングの実務経験をもつメンバーが執筆・監修。城南5区(大田・品川・目黒・世田谷・港)の現地を実際に訪ね歩き、足で確かめた一次情報をお届けします。

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