本記事にはプロモーションが含まれます。
直葬・火葬式という選択。費用の目安と、後悔しないための注意点
目次 タップで開閉
親が亡くなったとき、「できるだけ静かに、家族だけで見送りたい」と思う方は少なくありません。そのような気持ちに応える形式のひとつが、直葬(火葬式)です。費用が抑えられる一方、事前に知っておかないと後悔につながることもあります。この記事では、直葬の費用の目安と流れ、向いている人・向いていない人の違い、そして菩提寺や親族との関係を保つための注意点を、静かに整理しています。
直葬・火葬式の費用の目安と流れ
直葬(ちょくそう)は、通夜や告別式を省き、ご遺体を安置した後、そのまま火葬場へ向かう葬儀の形式です。「火葬式」とも呼ばれます。
東京23区では、費用の目安は20〜40万円程度です。ただし、この金額には含まれるものと含まれないものがあり、葬儀社によって内容が異なります。
| 最もシンプル 直葬(火葬式) | 一日葬 | 従来の形式 一般葬 | |
|---|---|---|---|
| 費用の目安 | 20〜40万円程度 | 40〜80万円程度 | 80〜200万円程度 |
| 日数の目安 | 1〜2日 | 1日 | 2日 |
| 式の内容 | 安置→火葬のみ | 告別式→火葬 | 通夜→告別式→火葬 |
| 読経・僧侶 | なし(別途依頼可) | あり | あり |
| 参列者 | 家族・近親者のみ | 家族・親族中心 | 広く案内 |
← 横にスクロールできます
数字はあくまで目安です。安置日数が増えると費用が変わることもあります。見積もりを取る際は、「この金額に何が含まれているか」を必ず確認してください。
当日の流れ
- ご逝去〜搬送 … 病院や施設からご遺体を安置場所へ搬送します
- 安置(1〜2日程度) … 葬儀社の安置室、または自宅で安置します
- 火葬場へ … 家族が立ち会い、火葬をおこないます
- 収骨 … 骨壺に納めます。ここで終わりです
お別れの時間は、火葬前の短い時間に限られます。「もっとゆっくり顔を見ていたかった」という声も聞きます。どのくらいの時間を確保できるか、事前に葬儀社に確認しておくと安心です。
まず、費用の目安だけ確認する。問い合わせは、それだけでも構いません。
直葬が向いている人、向いていない人
直葬は、すべての方に合う形式ではありません。どんな方に選ばれやすいか、逆に慎重に考えてほしい場面を整理します。
選ばれやすいケース
- 本人が生前に「簡素でよい」と意向を示していた
- 高齢で、親しくしていた方がすでに少なくなっている
- ご家族だけで静かに見送りたい
- 経済的な事情から、費用を抑えたい
慎重に考えてほしいケース
- 故人に友人・知人・職場関係など、参列を望む方が多い
- 菩提寺(先祖代々のお墓を管理しているお寺)がある
- 親族の中に、葬儀の形式について強い考えを持つ方がいる
後悔は、「あのとき、こうしておけばよかった」という形でやってきます。費用だけで決めず、家族全員が納得したうえで選ぶことが、いちばん大切です。
葬儀社を選ぶときに確認しておくこと
直葬を取り扱う葬儀社は多くありますが、サービスの内容や質はさまざまです。いくつかの点を事前に確認しておくと、後から困ることが減ります。
- 見積もりに含まれるものを明示してもらう(安置料、搬送費、棺、骨壺など)
- 追加費用が発生しやすい項目を聞いておく(安置日数の延長、遠距離搬送など)
- お別れの時間をどのくらい取れるか
- 菩提寺へのご連絡や、読経の手配を相談できるか
急いで決める必要があるときでも、複数の葬儀社に概算を尋ねることはできます。「今すぐ決めなければ」と焦らなくて大丈夫です。
話だけでも、聞いてみる。そこから始めて構いません。
直葬・火葬式は、簡素であることを「手を抜く」と捉える必要はありません。大切なのは、見送る側が納得していること、そして故人の意向に沿っているかどうかです。費用の目安を知り、周囲への確認を一つひとつ丁寧に重ねていく。それだけで、後悔は少なくなります。あなたとご家族にとって、穏やかな時間になりますように。
よくある質問
Q.直葬(火葬式)の費用は、どのくらいかかりますか?
地域や葬儀社によって異なりますが、東京23区では20〜40万円程度が一つの目安です。火葬場の使用料や搬送費、棺、安置費用などが含まれます。別途、お布施や位牌、返礼品が必要になる場合もあるため、見積もりで何が含まれているかを事前に確認しておくと安心です。
Q.菩提寺がある場合、直葬にしても問題ありませんか?
菩提寺(先祖代々のお墓を管理しているお寺)がある場合は、事前にご住職へご相談されることをおすすめします。直葬では読経をおこなわないことが多く、後から納骨を断られるケースもあります。まずは相談の場を設けるだけで、関係を良好に保てることがあります。
Q.直葬は、どんな人に向いていますか?
高齢で親しい方が少なくなっていた場合、本人が生前に「簡素な葬儀でよい」と意向を示していた場合、家族だけで静かに見送りたい場合などに選ばれることが多いです。ただし、後から「きちんとお別れができなかった」と感じる方もいます。家族でよく話し合い、納得のうえで選ぶことが大切です。
この記事を書いた人
編集部 / 城南終活取材班
城南5区 終活情報エディター
介護・福祉、葬儀・斎場、不動産、ファイナンシャルプランニングの実務経験をもつメンバーが執筆・監修。城南5区(大田・品川・目黒・世田谷・港)の現地を実際に訪ね歩き、足で確かめた一次情報をお届けします。
あわせて読みたい
親が亡くなったら、まず誰に連絡するか。訃報の伝え方。
「亡くなってすぐ、何をすればいい?」——訃報の連絡は「誰に・いつ・何を伝えるか」が重要です。親族・病院・葬儀社・職場への連絡の順序と伝え方を城南5区の家族向けにわかりやすく解説します。
永代供養墓とは。お墓を継ぐ人がいなくても安心できる選択。
「子どもに墓の管理を押しつけたくない」「一人っ子で継ぐ人がいない」——永代供養墓は、寺院や霊園が永続的に供養・管理するお墓です。費用・種類・メリット・注意点を城南5区向けに解説します。
葬儀の後に申請できるお金。葬祭費・埋葬料・未支給年金の手続き。
「葬儀が終わったら、行政への手続きがある」——実は葬儀後に申請すると受け取れる給付金があります。葬祭費・埋葬料・未支給年金・高額療養費の申請方法と期限を城南5区向けに解説します。
親を亡くした後の悲しみと、向き合い方。グリーフケアとは。
「葬儀が終わったのに、何もやる気が起きない」「いつ泣き止めるのかわからない」——それは心の自然な反応です。親を亡くした後の悲しみ(グリーフ)のプロセスと、自分自身のケアについて解説します。