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在宅介護と施設介護、どちらを選ぶか。費用・負担・親の希望で比べる
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「在宅か、施設か」——介護が始まったとき、最初にぶつかる問いのひとつです。答えを急ぐ必要はありません。まず、それぞれの実像を知ることから始めましょう。この記事では、費用の目安・家族の負担・親の希望の3軸で二つの選択肢を比べ、あなたの状況で判断するためのものさしを示します。
在宅介護と施設介護、費用の目安を比べる
まず費用の大枠を確認しましょう。数字はあくまで目安です。介護度や利用するサービスによって大きく変わります。
| 在宅介護 | 介護度が上がるほど検討を 施設介護 | |
|---|---|---|
| 月々の費用目安 | 3〜15万円程度(介護度・サービス量による) | 10〜30万円程度(施設の種類・部屋タイプによる) |
| 家族の介護時間 | 毎日の関わりが必要。仕事や生活との両立が課題になりやすい | 施設スタッフが中心。面会という形での関わりに変わる |
| 親の生活環境 | 住み慣れた自宅。環境の変化がない | 新しい環境。慣れるまで時間がかかることも |
| 緊急時の対応 | 家族または訪問サービスが対応。夜間は手薄になりやすい | 施設スタッフが24時間対応(施設の種類による) |
| 向いているケース | 介護度が低い・家族が協力できる・本人が自宅を強く望む | 介護度が高い・家族の負担が限界・夜間のケアが必要 |
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「あなたの状況」で判断する3つのものさし
どちらが正解かは、ご家族の数だけ答えが違います。次の3つの問いを確かめてみてください。
1. 家族が介護にかけられる時間は、現実的にどれくらいか
在宅介護では、訪問サービスが入らない時間帯を家族が支えることになります。仕事・育児・自分の体力——日常のすべてと介護を両立するのは、相当の負担です。「頑張ればできる」ではなく、「無理なく続けられるか」を基準に考えてみてください。
2. 夜間、ひとりで安全に過ごせるか
認知症(物忘れや判断力の低下を伴う状態)が進んでいる場合や、転倒リスクが高い場合、夜間の一人暮らしは危険が増します。夜中に家族が呼び出される状態が続くと、介護する側も限界を迎えます。夜間の安全が確保しにくいなら、24時間対応の施設を選択肢に入れることを真剣に考える時期かもしれません。
3. 親自身の希望を、最近確認できているか
「家にいたい」という希望は尊重したいものです。同時に、その希望が「ひとりで心細い思いをするくらいなら施設でもいい」という気持ちを覆い隠していないかも、丁寧に聞いてみてください。本音を話せる関係が、判断の土台になります。
まず、資料を取り寄せて「知る」だけでいい
在宅か施設かを決める前に、どんな施設があるのかを知ることが大切です。見学をしなくても、資料を手元に置いて読むだけで、選択肢の輪郭が見えてきます。
今すぐ申し込みをしなくて大丈夫。まずパンフレットを手元に置くだけで、選択肢が広がります。
迷っているなら、専門家に「話だけ」聞いてもらう
在宅か施設か迷っている状態は、多くの方が通る道です。そこで無理に結論を出そうとすると、判断疲れに陥りがちです。
地域包括支援センター(地域の介護の相談窓口)では、費用の試算や施設の候補出しを無料で手伝ってもらえます。また、施設の相談窓口でも「まだ検討段階」で話を聞いてもらえます。答えが出なくても構いません。話すことで、頭の中が少し整理されます。
「在宅か施設か」の問いに、唯一の正解はありません。今の状況で、あなたとご家族が無理なく続けられる形を選ぶことが、最善の答えになります。焦らず、一歩ずつ確かめていきましょう。
よくある質問
Q.在宅介護と施設介護、どちらが費用は安いですか?
一概には言えません。在宅介護は、介護度が低いうちは月々の費用を抑えやすい傾向がありますが、介護度が上がるにつれて訪問介護や福祉用具のレンタルなど費用が積み重なります。施設介護は月額が固定されやすく、重度になるほど在宅との差が縮まることもあります。どちらが安いかではなく、今の介護度と家族の状況で試算してみることをおすすめします。
Q.親が「家にいたい」と言っています。施設を考えるのは、親への裏切りですか?
そんなことはありません。「家にいたい」という気持ちは大切にしつつ、安全に暮らせる環境を整えることが、本当の意味での親の希望を叶えることにつながります。在宅介護の限界を正直に話し合い、「どうすれば一番安心できるか」を一緒に考える時間を持てると、お互いに納得しやすくなります。
Q.介護が始まったばかりで、施設のことは何も知りません。どこから調べればいいですか?
まずは住んでいる区の「地域包括支援センター」に相談するのが一番の近道です。介護保険の申請から施設の紹介まで、無料で相談できます。目黒区・世田谷区それぞれに複数の窓口がありますので、インターネットで「目黒区 地域包括支援センター」「世田谷区 地域包括支援センター」と検索すると、最寄りの窓口が見つかります。
この記事を書いた人
編集部 / 城南終活取材班
城南5区 終活情報エディター
介護・福祉、葬儀・斎場、不動産、ファイナンシャルプランニングの実務経験をもつメンバーが執筆・監修。城南5区(大田・品川・目黒・世田谷・港)の現地を実際に訪ね歩き、足で確かめた一次情報をお届けします。
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