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定期巡回・随時対応型サービス。24時間の在宅介護を支える仕組み。

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介護施設で過ごす高齢者のイメージ
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「夜中の急変が怖くて、在宅に踏み切れない」

在宅介護を考える家族が直面する、大きな不安のひとつが「夜間の急変」です。

「もし夜中に転倒したら」「急に体調が悪くなったら、どうする」——そういった不安が、施設入居を選ぶ理由になることも少なくありません。

「定期巡回・随時対応型訪問介護看護」は、その不安に応えるために作られた介護保険サービスです。24時間365日、在宅での介護を支える仕組みを解説します。


定期巡回・随時対応型訪問介護看護とは。

2012年に創設された介護保険サービスで、正式名称を「定期巡回・随時対応型訪問介護看護」といいます。現場では「定期巡回」「随時対応型」と略されることが多いです。

このサービスの特徴は2つです。

特徴内容
定期巡回1日複数回、決まったスケジュールでヘルパーが自宅に来る(短時間・複数回)
随時対応急に不安になったり、困ったことが起きたらコールセンターに連絡→必要に応じてスタッフが駆けつける

従来の訪問介護は「1日1〜2回、1回30〜60分」が一般的ですが、このサービスは「1回の時間は短くても、1日に複数回来る」という形で生活全体を支えます。


2つの提供形態。

定期巡回・随時対応型サービスには、医療との連携状況によって2つの形態があります。

①一体型

介護(訪問介護)と医療(訪問看護)を同一の事業者が一体で提供します。

介護と看護のスタッフが連携しながら、身体介護・生活援助・医療的ケア(点滴管理・吸引・褥瘡ケアなど)を一体的に行います。

②連携型

介護は定期巡回の事業者が担い、看護は別の訪問看護事業者と連携して提供します。

一体型の事業者が地域に少ない場合でも利用できる仕組みです。


通常の訪問介護との違い。

比較項目通常の訪問介護定期巡回・随時対応型
訪問回数要介護度に応じた上限内で設定回数制限なし(必要に応じて複数回)
1回の時間30分〜1時間が中心短時間(5〜15分程度)でも対応
夜間対応夜間訪問は追加費用が高め夜間も同一料金で対応
緊急時急な呼び出しは通常対応しない24時間コールセンター+緊急訪問あり
費用体系使った分だけの出来高払い月定額制(定額制のため使い過ぎ不安がない)

**ポイントは「月定額制」**です。通常の訪問介護は「使った回数×単価」で費用が積み上がります。定期巡回は月額固定のため、何回呼んでも費用は変わりません。


費用の目安。

定期巡回・随時対応型は、要介護度に応じた月定額制です(2024年度介護報酬)。

要介護度月額自己負担(1割)の目安
要介護1約7,500〜8,000円
要介護2約13,000〜14,000円
要介護3約20,000〜21,000円
要介護4約24,000〜25,000円
要介護5約28,000〜29,000円

※訪問看護を組み合わせる場合は別途費用が加算されます。

通常の訪問介護と比べるとどうか

通常の訪問介護で1日2回(朝・夕)+夜間随時対応を月に利用した場合、定額制より高額になるケースが多くあります。特に「夜間の急変時に来てほしい」というニーズには、定期巡回の方がコスト面でも安心です。


どんな人に向いているサービスか。

向いている方理由
在宅で1日複数回の介護が必要な方食事・排泄・服薬など複数の援助を1日に分けて受けられる
夜間の急変対応が不安な方24時間コール+随時訪問があるため安心
要介護3以上で在宅継続を望む方重度の方ほど費用対効果が高い
家族が遠方・同居が難しい状況「いざというとき誰かが来てくれる」安心感

向いていない方

  • 現在の訪問介護の回数が少なく(週数回程度)、急な対応が必要でない場合
  • 月定額制のため、あまりサービスを使わない場合は割高になる可能性がある

「随時対応」の仕組み。

緊急時にどのように対応するのか、具体的なイメージを確認しておきましょう。

【流れの例】

  1. 夜中2時、高齢者が「気分が悪い」「転倒しそう」と感じる
  2. 自宅に設置された**専用端末(コール機器)**のボタンを押す、または電話する
  3. 24時間対応のオペレーターセンターが応答し、状況を聞く
  4. 「様子だけ見てほしい」であれば電話対応で対処。「来てほしい」「転倒した」であればスタッフが駆けつける
  5. スタッフが到着し、必要に応じて介護・看護ケアを実施

コール機器は、施設によってはペンダント型やベッドサイドの押しボタン型など、使いやすい形で提供されます。

城南5区の定期巡回・随時対応型事業者を探す

大田区・品川区・目黒区・世田谷区・港区対応の事業者情報


利用開始の手続き。

①ケアマネジャーに相談する

定期巡回・随時対応型は介護保険サービスのため、要介護1以上の認定が必要です。利用開始は、担当のケアマネジャーを通じて行います。

「在宅で続けたいが、夜間対応が心配」とケアマネジャーに伝えると、地域の事業者を紹介・調整してくれます。

②事業者を選ぶ

定期巡回は「地域密着型サービス」のため、利用者の住む市区町村の事業者しか使えないというルールがあります(城南5区の場合、各区の登録事業者に限られます)。

近隣に事業者が少ない地域もあるため、ケアマネジャーと相談しながら選択肢を確認しましょう。

③ケアプランを組む

従来の訪問介護と組み合わせることも、切り替えることも可能です。ただし、通常の訪問介護や訪問看護とは同時に使えない部分(報酬の重複制限)があるため、現在の状況と相談して整理します。


城南5区での定期巡回サービスの状況。

定期巡回・随時対応型は都市部を中心に整備が進んでいますが、事業者数は通常の訪問介護より少ないのが実情です。

相談先

相談先内容
担当ケアマネジャー地域の事業者リストと適否を相談
地域包括支援センター対応事業者の情報・サービスの特徴を案内
各区の介護保険課区内登録事業者の一覧を確認できる

まとめ:定期巡回を選ぶポイント。

ポイント内容
どんな人に向くか在宅継続を希望する要介護3以上・夜間対応が必要な方
費用体系月定額制(何回呼んでも一定)
通常の訪問介護との違い1日複数回の短時間訪問+24時間コール+随時訪問
手続き方法ケアマネジャーを通じて申し込む
注意点地域密着型のため区内事業者のみ利用可

「在宅での生活を続けたい」という親の希望と、「夜中の急変が心配」という家族の不安——その両方に答えるために、定期巡回・随時対応型サービスは存在しています。

「施設か、在宅か」と悩んだとき、このサービスが第三の選択肢になるかもしれません。まずはケアマネジャーに「定期巡回を使いたい」と一言相談してみてください。

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この記事を書いた人

編集部 / 城南終活取材班

城南5区 終活情報エディター

介護・福祉、葬儀・斎場、不動産、ファイナンシャルプランニングの実務経験をもつメンバーが執筆・監修。城南5区(大田・品川・目黒・世田谷・港)の現地を実際に訪ね歩き、足で確かめた一次情報をお届けします。

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