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仕事を辞めないで。介護離職を防ぐために、知っておくこと。

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介護施設で過ごす高齢者のイメージ
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「仕事を辞めるしかない」と思う前に。

親が倒れた。あるいは、認知症が進んできた。「もう仕事を続けながらでは無理かもしれない」と感じ始めている。

でも、一度仕事を辞めてしまうと、再就職は難しい。収入も途絶える。そして介護はいつ終わるかわからない。

毎年約10万人が介護を理由に仕事を辞めています(介護離職)。でも、仕事を辞めることが介護の質を上げるかというと、必ずしもそうではありません。

この記事では、仕事を続けながら介護するための制度・サービスを整理します。城南5区(大田・品川・目黒・世田谷・港)で働く50代の方にとって、役立つ内容です。


なぜ「辞めない方がいい」のか。

仕事を辞めると直面する現実があります。

経済的な問題

介護は平均4〜5年、長い場合は10年以上続きます。その間、収入が途絶えると、介護費用を自身の貯蓄から出し続けることになります。老後の自分自身の生活基盤も揺らぎます。

孤立の問題

仕事を辞めると、社会とのつながりが一気に細くなります。介護する側が孤立すると、精神的に追い詰められるリスクが高まります。「職場に行くことで気分転換できていた」という方が多く、それが失われます。

介護の質の問題

24時間親と向き合うことで、かえって関係が悪化することもあります。プロの介護スタッフに任せる時間を作ることが、長い目で見て良い介護につながることも多いです。


まず使える法律上の制度。

会社員の方には、法律で定められた介護支援の制度があります。

介護休業(かいごきゅうぎょう)

対象家族1人につき、通算93日間の休業を取得できます。分割して3回まで取ることができます。

介護休業給付金(かいごきゅうぎょうきゅうふきん): 雇用保険から休業前賃金の67%が支給されます(一定の要件あり)。

使いどころは「介護体制を整えるための時間」です。入院・退院直後の対応、施設探し、ケアマネジャーとの調整など、集中して動く必要があるときに使います。

介護休暇(かいごきゅうか)

年に5日(対象家族が2人以上の場合は10日)、1日または半日単位で取得できます。通院の付き添い、役所への手続きなど、単発の用事に使いやすいです。

所定労働時間の短縮等の措置

会社は、介護している従業員に対して、短時間勤務・時差出勤・フレックスタイムなどの措置を講じることが義務づけられています。

深夜業の免除

介護をしている従業員が申請すれば、深夜(午後10時〜午前5時)の労働を免除してもらえます。

仕事と介護の両立を相談する

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会社への相談は、早めに。

介護が始まると、急に休むことが増えます。突然の欠勤・早退が続くと、職場の信頼を損ないかねません。

「言いにくい」気持ちはわかりますが、早めに上司や人事に相談することをおすすめします。

相談するタイミングの目安は、「親の状態が安定していないうちに、できる準備の段階で」です。

相談の際に伝えるといい内容:

  • 親の状況(要介護認定の有無、一人暮らしかどうかなど)
  • 今後どのくらいの頻度で休みが必要になりそうか
  • 使いたい制度(介護休暇・短時間勤務など)

会社側も、突然の離職より事前に知ってもらえる方が対応しやすいです。


在宅サービスをフル活用する。

仕事を続けながら介護できるかどうかは、介護サービスをどれだけ上手に使えるかにかかっています。

訪問介護(ホームヘルパー)

平日の朝・夕に来てもらい、食事・排泄・服薬管理などを担ってもらう。あなたが出勤している時間帯をカバーできます。

デイサービス(通所介護)

日中、親が施設に通う形のサービスです。週3〜4回利用すれば、日中の在宅時間が確保され、あなたは安心して働けます。

夜間対応型訪問介護・定期巡回サービス

夜間にヘルパーが定期的に訪問したり、緊急コールに対応するサービスです。夜中の対応が心配な方に向いています。

見守りサービス・センサー機器

IoTセンサーを使い、離れた場所から親の生活リズムや動きを確認できるサービスが増えています。「今日はいつもと違う」に気づけます。

これらを組み合わせてケアプランを作るのが、ケアマネジャー(介護支援専門員)の仕事です。「仕事を続けながら介護したい」という意向をしっかり伝えることで、それに合ったプランを提案してもらえます。


城南5区在住の共働き・単身者の方へ。

城南5区は鉄道網が発達しており、会社員が多いエリアです。通勤時間が長いことも多く、「毎日様子を見に行くのが難しい」という方も少なくありません。

そうした状況でも活用できるポイントをご紹介します。

地域包括支援センターへの早期相談

親の住所がある区の地域包括支援センターに相談すると、その地域で使える介護サービスの情報を得られます。「どんなサービスが使えるか知りたい」だけでも相談できます。

城南5区各区の介護サービス情報

  • 大田区:「おおた高齢者支援センター」が相談窓口
  • 品川区:「地域包括支援センター」が各地区に設置
  • 目黒区:「高齢福祉課」と各地域包括支援センター
  • 世田谷区:「あんしんすこやかセンター」が27カ所
  • 港区:「みなと介護なんでも相談窓口」
介護サービスの資料請求をする

複数の事業所をまとめて比較できます


「親を施設に」という選択も、逃げではありません。

在宅サービスを使ってもなお、仕事との両立が難しくなった場合、施設入居を検討することがあります。

これは「手を抜いた」ことではありません。専門職が24時間対応できる環境で、プロのケアを受けてもらう。それも立派な親への選択です。

大切なのは「仕事を辞めてまで在宅介護するべき」という思い込みを手放すことです。あなた自身の生活・健康・仕事を守ることも、長期的な介護を続けるための条件です。


まとめ:介護は、チームでするものです。

一人で抱え込まない。家族だけで頑張らない。

介護保険サービスを使い、職場の制度を活用し、地域の相談窓口とつながる。そのチームを作ることが、介護離職を防ぐ最善の方法です。

「辞めるか、続けるか」を一人で判断する前に、まずケアマネジャーか地域包括支援センターに相談してみてください。選択肢は、思ったより多いはずです。

この記事を書いた人

編集部 / 城南終活取材班

城南5区 終活情報エディター

介護・福祉、葬儀・斎場、不動産、ファイナンシャルプランニングの実務経験をもつメンバーが執筆・監修。城南5区(大田・品川・目黒・世田谷・港)の現地を実際に訪ね歩き、足で確かめた一次情報をお届けします。

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