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老人ホームを見学する。確認すべきポイントとチェックリスト。

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介護施設で過ごす高齢者のイメージ
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「パンフレットと実際が全然違った」ということを防ぐために。

老人ホームを選ぶとき、資料やウェブサイトだけで判断するのは危険です。写真は最も美しい角度から撮られており、書かれている情報は「よいところ」が中心になっています。

実際に足を運んで見学することで初めてわかることがあります。

  • スタッフが入居者にどう接しているか
  • 施設内のにおいや清潔感
  • 入居者の表情や雰囲気
  • 廊下や食堂などの実際の広さ・明るさ

この記事では、見学当日に確認すべきポイントと、帰ってから比較するための具体的なチェックリストをまとめました。


見学前の準備。

①複数の施設を比較する

1か所だけ見学して決めるのはおすすめしません。少なくとも3か所以上を比較することで、「この施設は他と比べてここが違う」という判断ができるようになります。

②見学の予約を入れる

突然の訪問は受け付けていない施設がほとんどです。電話またはウェブで予約を入れましょう。

予約時に伝えておくこと

  • 見学したい日時(第二希望まで)
  • 親の状態(要介護度・認知症の有無・医療的ケアの必要性など)
  • 気になっていること(費用・部屋タイプ・食事など)

③質問リストを用意する

見学の場でついつい「いいですね」と流されてしまわないよう、事前に聞きたいことを書き出しておきましょう。


見学当日:見るべき場所。

①エントランス・共用スペース

確認ポイント見るべきこと
清潔感ほこり・汚れ・においがないか
明るさ照明が十分か・窓から自然光が入るか
においの有無排泄物のにおいが廊下に漏れていないか
バリアフリー手すり・段差の有無・車いすでの移動のしやすさ

②居室

確認ポイント見るべきこと
広さ本人の家具・荷物を持ち込んだ場合に狭くないか
収納衣類・日用品を収められる収納があるか
トイレ・洗面台居室内にあるか・ない場合は共用トイレまでの距離
外の景色・日当たり・採光
居室に鍵がかかるか(プライバシーの確保)

③食堂・ダイニング

確認ポイント見るべきこと
食事の時間入居者が食事中の時間に合わせると雰囲気がわかる
座席の配置椅子に座りやすいか・車いすのスペースがあるか
食事の内容サンプルメニューの提示・試食会があるか
食事の形態軟食・きざみ食・とろみ食など対応できるか

④浴室

確認ポイント見るべきこと
浴槽の種類機械浴(寝たまま入れる)・個浴・大浴場
入浴頻度週何回・時間帯はいつか
プライバシー異性職員の介助体制・カーテン等の仕切り

⑤スタッフの様子

見学中に実際のケアを観察させてもらえることはほとんどありませんが、廊下や食堂でスタッフが入居者と接する場面を目にする機会はあります。

確認ポイント見るべきこと
声かけの仕方入居者に対して敬語・穏やかな口調で話しかけているか
表情スタッフが疲弊していないか・笑顔で働いているか
忙しさ駆け足でバタバタしていないか
入居者への視線作業に集中しすぎず、入居者の様子に目を向けているか

見学中に必ず質問すること。

費用について

  • 月額費用の内訳を書面でもらえるか(口頭だけで終わらせない)
  • 追加でかかる費用は何があるか(医療費・レクリエーション費・消耗品など)
  • 介護度が上がった場合に費用は変わるか
  • 退去時の返金はどうなるか

医療・介護体制について

  • 看護師の配置:何名・常駐か・何時まで対応できるか
  • 緊急時の対応:夜間・休日に体調が急変した場合どうなるか
  • 協力医療機関:どこの病院と連携しているか
  • 入院になった場合:部屋はキープできるか(費用はどうなるか)
  • 看取り対応:施設での看取りを希望した場合、対応可能か

生活について

  • 外出・外泊は自由にできるか
  • 家族の面会はいつでもできるか・制限はあるか
  • 食事の持ち込みはできるか(家族が手作りしたものを届けることはできるか)
  • ペットは飼えるか

スタッフについて

  • スタッフの離職率は(高いと質の安定が難しい)
  • 介護職員の資格保有率
  • 一人のスタッフが担当する入居者の数

入居者の雰囲気を観察する。

見学の際は、施設の設備よりも入居者の様子を注意して見てみましょう。

よい施設のサイン

  • 入居者が廊下や食堂で穏やかに話しているか
  • スタッフから話しかけられて笑顔が見られるか
  • 表情がぼーっとしておらず、生き生きしているか

気になるサイン

  • 入居者が部屋に閉じこもっている(居室から出てきていない)
  • 食堂でも会話がなく、静まり返っている
  • 呼びかけても反応が薄い入居者が多い

施設の「文化」は見学30分でも伝わります。直感的な「なんとなく合わない」という感覚も大切にしてください。

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見学後の比較チェックリスト。

複数施設を見学した後、以下の項目を比較してみましょう。

環境・設備

項目施設A施設B施設C
清潔感・においの有無
居室の広さ・日当たり
バリアフリーの状況
浴室の設備・入浴頻度

費用

項目施設A施設B施設C
入居一時金
月額費用(合計)
追加費用の有無
介護度変化時の費用

介護・医療体制

項目施設A施設B施設C
看護師の配置・時間
夜間対応の体制
協力病院との連携
看取り対応の有無

雰囲気・感触

項目施設A施設B施設C
スタッフの声かけ・表情
入居者の表情・雰囲気
「住んでいいな」と感じたか

見学のタイミング。

食事の時間帯(昼食前後)に合わせた見学がおすすめです。食事の様子・スタッフと入居者の関わり方・食堂の雰囲気を実際に確認できます。

また、1回の見学で決めず、2回目の見学をお願いすることも有効です。2回目は別の時間帯に訪れることで、より多角的に確認できます。


まとめ:見学で確認したい5つのこと。

確認ポイント内容
1においと清潔感(第一印象で多くがわかる)
2スタッフの入居者への声かけ・表情
3入居者の表情・生活の雰囲気
4月額費用の内訳を書面でもらう
5夜間・緊急時の対応体制

「いい施設だな」と感じる直感は正確なことが多いものです。一方で、資料では判断できない「費用の詳細」や「医療体制」は必ず書面で確認してください。

焦らず、複数の施設を比較しながら、親が安心して暮らせる場所を探してみてください。

この記事を書いた人

編集部 / 城南終活取材班

城南5区 終活情報エディター

介護・福祉、葬儀・斎場、不動産、ファイナンシャルプランニングの実務経験をもつメンバーが執筆・監修。城南5区(大田・品川・目黒・世田谷・港)の現地を実際に訪ね歩き、足で確かめた一次情報をお届けします。

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